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『どこであれそれが見つかりそうな場所で』を読んで、多くの人にとって人生は退屈なものなんだと学んだ話

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村上春樹の短編小説である『どこであれそれが見つかりそうな場所で』

 

の漫画バージョンを、過去に読んだことがあります。

 

 

この本、めっちゃ面白かったああ。

 

どんな本だろうと読み始めたとき『奇妙な探偵の下に訪れた女性の依頼で、無料で忽然と姿を消した夫を探す』だなんて、

 

誰が書いても面白そうなサスペンス・ストーリーだあと思って読み始めたんですよ。

 

でも、この本を読み終えた後には、

 

オチもネタバレもなく、何処までも読者に解釈は委ねられ、どこまでも伝えたいことは、開かれまくった感じの物語でした。

 

そして、謎解きラストはまるで、貫井徳郎の『微笑む人』なみの雑エンディング展開で少し驚きはしましたが、

 

 

文字通り、そのような雑ラスト回収に対して、『どこであれそれが見つかりそうな場所で』という作品には、

 

驚くほど落胆させられる結果には世間的にはなってない印象です。

 

 

筆者の作品は、いつも読ませる力が圧巻しており、結果的には、読破してしまう。ただ、この筆者の作品で感じるのは、ずば抜けて面白いか、驚くほど落胆させられる結果になるかの両極端になってしまう点である。そして、この作品は、残念ながら後者と言うべき結末である。筆者の作品の中では、かなり読みやすいし、時間もかからない。この作品は、小説家が、実際にあった家族を殺害した犯人について、同僚、上司、過去に遡って学生時代の友人など多くの人にインタビューしていく形式で話は、二転三転していく。ネタバレしてはいけないので詳細は記載しないが、多くの人が、犯人の人格について語るため、主人公の小説家は、翻弄されていくので面白い!ただ、主人公が翻弄されていても、私としては、読者に全てを委ねる結末は流石にモヤモヤして⁇ではいただけない。ここまでぶん投げられるとは、流石に思わなかった!読者の好き嫌いがハッキリする。スッキリしたい人には、おススメできないが、こんな読み方もあるのかと、考えれる人にはおススメ。私は、スッキリしたいので、本来なら☆一つだが、いつもながら読ませる力で楽しめたので☆二つ。

 

私もこの本はとても面白かったですし、解釈や伝えたいことは色々と人によって変わるんだろうと思うけれど、

 

この本を読んでてハッと気づきをもらったシーンがあるんですよね。

 

それが、この展開です。

 

 

話の脈絡は省きますが、お爺さんが、物語の中でタバコを吸いながら、こんな風なセリフを言うんですよ。

 

ただ、煙草を買いに外に出るとか、うちを出てわざわざここまで来て一服するとか、そういう雑事が発生するおかげでけっこう滑らかに日々の時間が過ぎていきます。身体も動かしますし余計なことも考えずにすみますし。

 

私はこういう文章を読んでて、

 

実際にこういう風な価値観を心の根底に抱いて毎日生きてる人もいるんだろうなあって思ったんですよ。

 

僕は、正直、『そういう雑事が発生するおかげでけっこう滑らかに日々の時間が過ぎていく』なんて考えることは今は皆無です。

 

このようにブログを書いたりするのも、

 

メディア活動というものが、結果的に、将来長きにわたって、自分を経済的に精神的に豊にしてくれると思っているため、

 

猛烈に忙しい中で毎日更新しようと努力しているわけで、

 

『どうやって毎日の時間を潰せば良いんだろう?暇だなああ毎日』なんて学生のころ以来一度も思ったことがなくて、

 

それはそれで極めて幸せな毎日だと思うんだけれども、

 

でも実際はこういう風に考えて生きてる人も大勢いるんだろうし、自分も昔を思い出すと、

 

そういう感じで思ってたことが沢山あると思います。

 

また、失踪した旦那関しても、結局彼が『パンケーキ用意しておいて』と言い残して消えた件についても、

 

具体的な謎解きは放置されているわけですが、

 

母親の面倒を見るのも辟易して逃げ出したいこともあるんだという風にも受け取れるし、

 

逆に、どんなに毎日が安定して繰り返しパターンでいて、

 

時には全てを投げ出して消えたくなるときもあるという風にも思えます。

 

それは多分人それぞれが膨らませる妄想に委ねられているのかなとも思いますし、

 

階段で出会った女の子とか、そもそもあの探偵は一体なんなんだとか、そういう疑問符が山ほど着くんですけど、

 

そういう『いろんな人の、いろんな思惑が、謎めいてる』の解釈の開きが、この物語のテーマであり、

 

僕はシンプルに、世の中いろんな人がいるなあって浅く理解もしましたw

 

今日はそんな話で、以上になります。

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藤沢瞭介(Ryosuke Hujisawa)

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