
頭の良い人は文書をちゃんと読む人、頭の悪い人は文章を勝手に読み替える人。日本の識字率は割と低いんじゃないか説
私がプログラミングの仕事を始めた頃、とある問題が解決できずにwebの記事を読みながら悪戦苦闘してると、
上司の先輩エンジニアに、「なんで君は、文章を頭から順番に読まずに途中から読み飛ばすんだ?」と注意されたことがあります。
私としてみれば、その文章は上から既に読んだつもりだったわけですが、側から見てた先輩からしてみれば、
読み飛ばしてると映っていたようです。で、実際には読み飛ばしてたのです。
私は、自分で一回読んだ文章だから、もう読まなくても理解しているだろうと勝手に思い込み、流し読みしてたわけです。
でも本当は、全部ちゃんと読めて理解してないので、問題が解けなかったわけです。
そして、この悪癖は、私をその後、数年にわたって苦しめることになりました。
人間には、バイアスという脳の錯覚がありまして、ググってみれば色々と出てくるので調べて欲しいのですが、
早い話が、実際にはそうではないのに脳の癖で違って見せたり、違った理解をさせるっていうものです。
私は、自分の歪んだ認識バイアスの一部によって、文字を読み替えてしまうという弱点があったわけです。
認知バイアスとは 物事の判断が、直感やこれまでの経験にもとづく先入観によって非合理的になる心理現象を認知バイアスといいます。 主に認知心理学や社会心理学などの分野で用いられ、脳に余計な負担をあたえないための機能や工夫でもあります。
上記の文章は、Googleで「認知バイアス」と調べたものですが、まさしく、脳に余計な負担を与えないために、自分の脳が「こういうことでしょ」と勝手に解釈して、私に文字を読ませなくなっていたのです。
私は、こういう弱点が昔からあって、最近になってようやく、その問題を言語化して理解できるようになりました。
多くの人に、こういう問題が共通してあるのか分からないけど、私と同じような悩みを持ってる人なら、おたすけの役に立つかもしれないなと思いました。
例えば、過去に実際にあった例として、私のクライアントとのやり取りで、プロジェクトの稼働日が11月の22日からに決定されてた案件があったとするじゃないですか。
でも、それまでのやり取りで、先方が「特別な覚書を準備して、その締結をしたいので、送っていいか?」みたいなご要望がありまして、私は良いですよと言ったのだが、
こっちとしては、完全に11月の22日からプロジェクトが始まると思い込んでおりまして、メールでのやりとりの中に、「改めてプロジェクトの開始時をこちらから通達させてもらいます」みたいな文章があったのだが、
私はてっきり、プロジェクトの稼働日が11月の22日からに決定されたと思い込んでたので、文章を読み飛ばしてしまったことがあり、確認不足でした、大変失礼しましたと、その後謝ることになったわけです。
こんな馬鹿みたいな凡ミス、普通の人はないと思う。だってメールの文章の中に、「改めてプロジェクトの開始時をこちらから通達させてもらいます」みたいな文章が書いてあるんだから。
でも、私の脳みそは余分な負担を回避すべく、全く無意識に認識のバイアスを引き起こし、文章を勝手に読み飛ばしてしまう悪癖があるようなのです。
で、この私の問題に関して、今でも結構悩んでいまして、自分で何回も何回も文章を、横着せずに読み返すしか、失敗を回避する方法がなく、疲れるわけなんで、どうにか楽に解決できる方法はないかなと思っています。
多分、ないですよね。自分で頑張って悪癖を直していくしかない、脳の負担を、慣れさせて耐えられる平均値を上げていくしかない。
でも、たまに自分でこういう失敗を重ねるたびに思うのが、日本って識字率がメチャクチャ高いって言われてるじゃないすか?
つまり、文章が国民全体で読める珍しい国だと。
例えば、米国では少年院とかいくと、Motherって単語が書けなかったり読めなかったりする子供もいるみたいです。
でも、日本人だって最近は、自分の母国語を操れると勘違いしてるだけで、全然国語できない子供とか増えてるんじゃないのかなって思ったりして?
自分が、文字を読んだつもりになって読めてなかったり、勝手に理解したと思って読み飛ばしたり、読み替えたりしてるように?
まあ、自分だけかもしれないが、、、
国語力、文章力、読解力、読む力… etc もっともっと高めていきたいなと思う今日この頃です。。。